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私の映画感想、批判。夢。製作現場の今。等を吐き出します


by coolstruttin

撮影現場 ロケセット

ロケセットー

マイクロバスで、スタッフ、役者を連れてロケ現場に到着。

主役級の役者は大体、マネージャーもしくは付き人の運転で車で来る。

到着後、まず役者をスタンバイさせる部屋に、衣装、メイクの荷物を持って移動する。
製作主任が、ここのロケ場所に交渉した時に、事前に用意させてもらっている。
主役の俳優によって、個室も用意してもらっている。

まず役者を衣装、メイクのスタンバイ部屋に案内する。

第一現場では、すでにカメラ、照明、録音などの機材が搬入している。

監督とカメラマン、照明技師と助監督は、撮影現場で、監督の演出、カメラ割りの説明を聞く。
ここでは、事前にカット割ってくる監督もいれば、現場に入って、役者を入れてリハーサルをして割る人もいる。

第一カットがわかり、カメラのポジションをカメラマンが決めると、早速照明技師の支持で照明部が、ライトを設置する。

美術はスタッフよりも早めに来て、飾り込みをしている。
大体サード助監督も手伝いにいかされる。

このカットでエキストラが出るのなら、フレームサイズの確認して、助監督がエキストラを動かす。


カメラのフレームサイズを把握してないと、エキストラの動きが無駄になる。
映ってもないのに、フレーム外で動かしても無駄で意味がない。
ちゃんと映る処に動かす、又自然に。

これは、助監督の腕の見せ所でもある。

下手な人はただ、歩かせるだけ。
上手な人は、物を持たせたり、会話させたり等をつける。

又このカットは短いのか、長いのかでも決まる。
例えば、ここが市役所の廊下の設定として。
当然忙しく仕事している人がいる。
役者は廊下で立ち話。
最初エキストラを歩かせる。
役者芝居している。
後半エキストラがいなくなる。
不自然。

役者の芝居の邪魔にならないように、フレームの外で待たせておいて、助監督のキュー出しでフレームインさせる。タイミングよく。当然映ってなくちゃ意味がない。

カメラ、照明、録音準備0K。

後は役者のメイクが終わるのを待つばかり。

大体こういう時は、談笑している時もある。

又は次のシーン、ロケ場所の監督のカット割りの打ち合わせもしてる時もある。

役者のスタンバイがOKならば、現場へと案内する助監督。

そして..........
# by coolstruttin | 2005-10-15 16:25 | 撮影現場

クランクイン前は?

さて、準備がokならば、インまでどのような仕事をするのか?

チーフ助監督は、総合スケジュール(クランクインからクランクアップまで)を各役者の事務所に送る。ファックスで送るのだが、今はPCでメールで送る人もいる。
そして、日割りのスケジュールを書くと、各スタッフ。役者の事務所にも送る。
又、この期に及んで、役者のスケジュールが変更になることもある。
主役でも、すべてスケジュールをあけてるわけじゃない。
一日でも空いてたら仕事を入れるのだ。
儲かるから。
すべてスケジュールを空けてる時代はもうないのだ。

セカンド助監督は、衣装部とマイクロバスに決まった衣装の積み込みとチェック。

サード助監督は、美術部と決まった小道具、持ち道具のチェックと積み込み。
明日のスケジュールに何が必要かのチェックも重ねる。

そして、明日いよいよクランクインに備える。

昔は、よく飲みに行ってたものだが、最近はほとんどやる人はいない。

遅刻しないように目覚ましは、絶対にかける。

朝七時出発のスケジュールなら、朝七時に集合場所に来るのではないのだ。
七時に、全スタッフがそろってバスで出発するのだ。
だから遅くても五分前に来てなくてはならない。
それでも遅いくらいなのだ。

五分前で来なければ、制作進行がすぐに来てないスタッフに連絡を入れる。
それぐらいシビアなのだ。

さて、ロケ場所に着いた。
そこから一体何をするのか?

又来週です。
# by coolstruttin | 2005-10-09 14:34 | 撮影現場
大体現場ではカチンコを叩く。

イン前の仕事とは、台本に書かれてあるものの調べ物がほとんど。

例えば、裁判のシーンで出てくる書類、弁護士の持ち物は?等を具体的に調べたりする。

それを美術担当と話して用意してもらう。

監督とは美術打ち合わせで確認とったり、これこれのものが弁護士、裁判で必要になります等と監督から質問されたら迷わずに答えられるようにする。

監督、又はチーフ助監督でも世間知らずの人もいます。

日本に特殊部隊が本当にあるの?
ドラマの嘘だと思ってた。

ーーと言っている人もいます。
TV、ニュースでも盛んに取り上げられているのにも関わらず全くの無知な人も、この業界にいます。

裁判。官公庁。警察等の特殊な機関での内容は、中々触れたり経験することがないので、しらない人がいても仕方がないのだが、あまりにも世間知らずの人もいたりする。
最低限、新聞。ニュースみろよって感じ。

だからサード助監督は、それらが舞台となるストーリーならば、徹底的に組織、仕事内容、持ち物、はたまた、IDカード等と細かく調べたりするので、かなり広く浅く物知りになったりする。

あとは、上の人間、つまりいい演出部の上司に恵まれること。

この人間関係が悪いと、撮影現場までかなりの影響を及ぼす。

又美術と仲良くすること。
相手は理不尽な事は言ってはこない。
当たり前の事を言ってくる。
この原稿、監督に確認とった? 作り物間に合わないから早く提出して等等.........

しかし、スタッフの中にも偏屈な奴もいる。
我侭。これも多い。

サード助監督のもう一つの仕事。

それは原稿作り。

二時間ドラマで、誰々の殺人事件の記事新聞、雑誌をよく見る。

ああいう風な記事は、サード助監督が考えるのだ。
嘘にならず。本物のように記事内容もすべて、台本の殺人事件に沿った内容に書いている。
写真がいるのなら、衣装合わせの後に、役者に衣装を着させて撮ったりする。

これもかなりの頭を使う作業なのだ。とにかく細かい記事内容まで考えるのはかなりの苦労だ。

又、新聞なら日本テレビの火曜サスペンスなら、読売新聞。
月曜サスペンスならTBSなので、毎日新聞と系列の新聞のある記事を、ドラマの記事に差し替えたりする。
横の事件の内容が見えるのならば、架空の見出しをつけたりする。
又は丸ごと違う新聞を作ったりなど。
当然、新聞社の名前はすべて架空。
「毎朝」「東都」この名前は、よく頻繁に使われた。


まっ、ようするに準備段階からかなり忙しいのだ。

でもそれらは逆に面白く楽しい部分もある。
全く知らない世界を学べたりするのだから。

しつこいようだが、ようはいい演出部の上司に恵まれること。
手伝ってくれたり、助言を与えたり部下思いが、人材育成になるのだ。


何度も言ってるけど、この業界はいまだに、旧日本軍隊の貧しい精神論つまり暴力が当たり前、それが人材育成だと立派に受け継いでいる、大変立派!!!な人もいます。仕事してます。


それでも、この業界に明日に夢見る若者達よ!

あなたの頑張りが必ず、いい人との出会いが訪れます。

必ず。
# by coolstruttin | 2005-10-02 14:16 | 撮影現場