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私の映画感想、批判。夢。製作現場の今。等を吐き出します


by coolstruttin

過去に見た映画「炎628」

「炎628」 (ソビエト 1985年 エレムクリモフ監督)

まだソビエト連邦があった時に作られた映画。

第二次大戦中、ロシアの628の村々が、侵略したドイツ軍によって焼きはわれ虐殺された。

パルチザンに入った少年兵の目線で描かれるこの作品は、重々しい映像とストーリーが展開され、見る人を最後まで目を離すことができない。

後半、村人達を虐殺するシーンは、思わず息苦しくなる。

ハリウッドのような、暴力シーンはなく。血、死体等うまく演出で描いている。

そして、少年兵が、水溜りのヒットラーの肖像画を憎しみをこめて撃ちまくるカットと、ドイツ崩壊からのニュース映像の逆送のカットバックで、最後思いがけない写真にいきつく。

この衝撃なシーンで、監督が何を伝えたいのかが、ひしひしと伝わってくる。

決して、この国を同情してほしいと言うメッセージではない。

パルチザンに捕虜となったドイツの将校の台詞。

「すべては子供から始まるー」

この台詞が印象に残った。

戦争とは?平和とは?を考えるときに見てほしい作品。

まだの人は見てください。 決して退屈、だるいという事はない。
by coolstruttin | 2005-03-25 13:29 | 過去の映画の感想