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私の映画感想、批判。夢。製作現場の今。等を吐き出します


by coolstruttin

サード助監督の仕事とは?

大体現場ではカチンコを叩く。

イン前の仕事とは、台本に書かれてあるものの調べ物がほとんど。

例えば、裁判のシーンで出てくる書類、弁護士の持ち物は?等を具体的に調べたりする。

それを美術担当と話して用意してもらう。

監督とは美術打ち合わせで確認とったり、これこれのものが弁護士、裁判で必要になります等と監督から質問されたら迷わずに答えられるようにする。

監督、又はチーフ助監督でも世間知らずの人もいます。

日本に特殊部隊が本当にあるの?
ドラマの嘘だと思ってた。

ーーと言っている人もいます。
TV、ニュースでも盛んに取り上げられているのにも関わらず全くの無知な人も、この業界にいます。

裁判。官公庁。警察等の特殊な機関での内容は、中々触れたり経験することがないので、しらない人がいても仕方がないのだが、あまりにも世間知らずの人もいたりする。
最低限、新聞。ニュースみろよって感じ。

だからサード助監督は、それらが舞台となるストーリーならば、徹底的に組織、仕事内容、持ち物、はたまた、IDカード等と細かく調べたりするので、かなり広く浅く物知りになったりする。

あとは、上の人間、つまりいい演出部の上司に恵まれること。

この人間関係が悪いと、撮影現場までかなりの影響を及ぼす。

又美術と仲良くすること。
相手は理不尽な事は言ってはこない。
当たり前の事を言ってくる。
この原稿、監督に確認とった? 作り物間に合わないから早く提出して等等.........

しかし、スタッフの中にも偏屈な奴もいる。
我侭。これも多い。

サード助監督のもう一つの仕事。

それは原稿作り。

二時間ドラマで、誰々の殺人事件の記事新聞、雑誌をよく見る。

ああいう風な記事は、サード助監督が考えるのだ。
嘘にならず。本物のように記事内容もすべて、台本の殺人事件に沿った内容に書いている。
写真がいるのなら、衣装合わせの後に、役者に衣装を着させて撮ったりする。

これもかなりの頭を使う作業なのだ。とにかく細かい記事内容まで考えるのはかなりの苦労だ。

又、新聞なら日本テレビの火曜サスペンスなら、読売新聞。
月曜サスペンスならTBSなので、毎日新聞と系列の新聞のある記事を、ドラマの記事に差し替えたりする。
横の事件の内容が見えるのならば、架空の見出しをつけたりする。
又は丸ごと違う新聞を作ったりなど。
当然、新聞社の名前はすべて架空。
「毎朝」「東都」この名前は、よく頻繁に使われた。


まっ、ようするに準備段階からかなり忙しいのだ。

でもそれらは逆に面白く楽しい部分もある。
全く知らない世界を学べたりするのだから。

しつこいようだが、ようはいい演出部の上司に恵まれること。
手伝ってくれたり、助言を与えたり部下思いが、人材育成になるのだ。


何度も言ってるけど、この業界はいまだに、旧日本軍隊の貧しい精神論つまり暴力が当たり前、それが人材育成だと立派に受け継いでいる、大変立派!!!な人もいます。仕事してます。


それでも、この業界に明日に夢見る若者達よ!

あなたの頑張りが必ず、いい人との出会いが訪れます。

必ず。
by coolstruttin | 2005-10-02 14:16 | 撮影現場